- HHKBって何?という方
- HHKBって結局何がいいの?と思っている方
- HHKBを買おうか迷っている方
つい先日、カスタマイズというか着せ替えというかをしたHHKB Professional HYBRID Type-s。今回は、そんなHHKBについて僕が思っていることを語りたいと思います。
キーボード界の巨匠であり、最高クラスの呼び声も高いHHKB Professional HYBRID Type-s。実際、自分自身は使用してからまだ1年弱ですが、このキーボードなしでは作業効率がガタ落ちするほどに馴染んできました。
今では家での作業、在宅勤務、出社しての会社での作業全てにおいてこのHHKB Professional HYBRID Type-sを使っています。
HHKBにはいくつかグレードが分かれています。今回お話しするのはその最上級(フラッグシップ)モデルであるProfessional HYBRID Type-sです。
安いからといって間違って他のキーボードを購入しないように気をつけてくださいね。
本記事の内容
目次*Contents*
HHKBの想い

アメリカ西部のカウボーイたちは、馬が死ぬと馬はそこに残していくが、どんなに砂漠を歩こうとも、鞍は自分で担いで往く。
馬は消耗品であり、鞍は自分の体に馴染んだインタフェースだからだ。
いまやパソコンは消耗品であり、キーボードは大切な、生涯使えるインタフェースであることを忘れてはいけない。東京大学 名誉教授 和田 英一
僕はこの言葉を聞いて購入を決意したといっても過言ではないです。HHKBの意匠を表した非常に素晴らしい文章だと思いました。
HHKBの何が素晴らしいのか

いろいろ話したいことはあるのですが、今回はHHKBを知らない方に向けて「結局何がいいの?」というところを中心にお話ししようと思います。
と、その前にHHKBってそもそも何?というところですが、正式名称は「Happy Hacking Keyboard」。つまりHHKBは(正統派)ハッカー用に作られたキーボードということです。
そんなHHKBの何が素晴らしいか。それは、一言で言えば最高級のキーボードということです。
キーボードって、そもそも別で買うことってあんまりないと思います。この時代、PCといえばラップトップ(ノートPC)ですよね。そもそもラップトップには元からキーボードがついていますし、iMacなどのデスクトップPCを購入するとしても付属品としてついている場合が多いと思います。
僕もその1人で、大学院に入るまで外付けキーボードを導入しようなんて思ったこともありませんでした。多くの人がそうだと思います。特段不便なこともないし、付属品で十分ですよね。
あえて高級キーボードを買う理由がどこに?
しかも、このHHKB Professional HYBRID Type-sは¥33,000+税と、キーボードとしては破格の価格になっています。無料で付属してきて、それなりに使えるキーボードがある中、「あえて¥30,000を超えるキーボードを買う必要がどこにある?」「ただの贅沢品だ」と思う方も多いと思います。
でもですよ、それでも、僕はそんなあなたに外付けキーボードという選択肢の中からHHKBというキーボードがあることを知ってほしいのです。
もちろん、このキーボードが向いている人、そうでない人がいると思います。全人類におすすめのキーボードではありませんが、少なくとも日常的にタイピング作業を行う方には強くおすすめしたいと思っています。
ブロガーやライター、プログラマーなどタイピングを生業とする方々の御用達であることから、普通のサラリーマンが使うのはどうか、、と思われるかもしれませんが、サラリーマンの方にこそ使ってほしい!というのが本音。
僕自身、仕事の場面で明らかにタイピング・作業効率の面で助けられています。
僕がHHKB Professional HYBRID Type-sをおすすめする2つの理由

僕がおすすめしたい理由は次の通り。他にもめちゃくちゃたくさんあるんですけど、この2つを挙げたいと思います。
- 作業効率が爆上がりする
- タイピングの楽しさがわかる
詳しく説明してみます。
①作業効率が爆上がりする
キーボードを外付けで使う理由として、テレワークなどで外部ディスプレイを使う機会が多くなったことや、ノートPCもスタンドを使うことで姿勢を良くするためにキーボードを外付けで使うといったことがあると思います。
でもノートPCについているキーボードと同じような配列、機能性のものを外部キーボードとして使っていては、確かに健康にはいいかもしれませんが作業効率が上がるとはいえないと思います。
僕が考えるHHKB Professional HYBRID Type-s最大のメリットは作業効率を爆上げしてくれる機能性という付加価値を持っている点です。
そもそも、普通のキーボードの左の真ん中の端のめちゃくちゃ押しやすいところにあるキーって何かわかりますか?通常はCaps Lockだと思います。あんなに押しやすいところにあるのに全然使うことないキーがあるのって非効率的だと思いませんか?
その点、HHKBはもともと通常のCaps Lockの位置にControlキーがついています。ここにControlがあるのとないのとでは作業効率が全く変わってきます。

HHKBのデフォルトのキー配列
というような感じで3時間くらい話せるので今回は割愛しますが、そもそも効率的なキー配置になっている上に、HHKB Professional HYBRID Type-sには「キーマップ変更ツール」というものがあり、それを使うことで自分の好きなところに好きなキーを配置することができるんです。
基本的には「Fnキー+任意のキー」で様々なアクションをすることができますが、上下左右の矢印キーやEnterキー、backspaceキー、deleteキーがほぼホームポジションから動くことなく使うことができるんですよ。
通常右下にある上下左右の矢印キーやbackspaceキーなんかは一度ホームポジションから離れてしまうので効率を落としてしまうんですね。正直ほんの少しの差かもしれませんが、この少しの積み重ねが作業を大きく効率化してくれるわけです。
使うまではわからないと思うのですが、一度これに慣れてしまってからノートPCのキーボードなどを使うと本当に効率が悪いと感じるようになると思います。
今後、作業効率が上がるおすすめのキーマップやUS配列を選ぶ理由など改めて記事にしたいと思います。
②タイピングの楽しさがわかる
2つ目は、最高品質の「打鍵感(だけんかん)」です。
いやいや、「打鍵感って何?」という方もいらっしゃるかと思いますが、キーボードを叩くときの感触、あれが打鍵感です。
HHKB Professional HYBRID Type-sの最も優れているところとしても、代名詞としても使われるのが「最高の打鍵感」なんですね。
こればかりは感触なので実際に触ってみないとなんともいえないと思うのですが、HHKB Professional HYBRID Type-sの多くが購入の理由の一番に挙げるのがこの打鍵感です。
この最高級の打鍵感を感じさせる理由が「静電容量無接点方式」というスイッチ機構にあります。大丈夫です、テストには出ませんので覚える必要はありません。

通常キーボードは物理的にスイッチを叩くことで「キーが押された」という指令を送っています。ところが、この静電容量無接点方式は物理的にスイッチに触れることないので、押しているのに下にぶつかる感触がない不思議な打鍵感があるんです。
数千円で購入できるキーボードは基本的には物理的にスイッチを叩くメンブレン式と呼ばれる方式だったりするので、めちゃくちゃカチャカチャ鳴ります。それがいいっていう方もいますけどね。
余談ですが、タイピングのカチャカチャ音はハラスメントレベルで問題だと思いますので、外で使うという方は静音タイプのHHKB Professional HYBRID Type-sを使って欲しいと思います…。
僕はこの打鍵感よりも作業効率を上げてくれるところがおすすめしたい点ではあるのですが、確かにこの打鍵感だけでもこのキーボードを選ぶ人がいることも納得ができるというくらい素晴らしいです。
HHKB Professional HYBRID Type-sは「押下圧」といってキーを押し込む強さを「45g」に設定しています。この45gという押下圧も絶妙なんですよね。そして絶妙な押下圧で押し込んだ後に自然と戻ってくれる感じ。よく「フィードバックがいい」なんて表現されることがあるのですが、確かにそんな感触です。
今回僕がHHKB Professional HYBRID Type-sの記事を書こうと思ったのは、もちろんHHKBの素晴らしさを伝えたいということもあったのですが、何よりHHKBでタイピングしたいからという理由が大きいです。
これって、すごくないですか?HHKBを使いたいから記事を書きたいと思わせる。
本来、ただ文字を入力するだけの役割であるキーボードが、何かの行動の動機になり得るということです。これはHHKBの圧倒的な付加価値だと思います。
本当に、タイピングが好きになると思います。僕が保証します。
購入にあたっての注意点!

繰り返しになりますが、HHKBにはいくつかのグレードがあり、最も廉価なグレードでは数千円というものもあります。
「とにかくHHKBがすごいのはわかった!とりあえず安いやつからでいいか」ということで購入しないようにご注意くださいね。見た目も似ているので、特にメルカリなどでは間違いやすいかもしれませんが、上部にある刻印をしっかりと確認してください。
あくまで僕がおすすめするのはHHKBではなくHHKB Professional HYBRID Type-sです。他のグレードのものを購入しても間違いなくこのモデルがちらつくことになると思います。だったら初めからHHKB Professional HYBRID Type-sを買った方が無駄がないですよね。
僕も思い切った買い物ではありましたけど、たった1年でも価格に見合った買い物ができたと思っています。少なくともBluetoothという規格が残っていさえすれば半永久的に使うことができる、その名の通り「相棒」になってくれるそんなキーボードの紹介でした。
ただ、どうしても¥30,000を超える金額を出すのに躊躇してしまうという方はRentioというサービスで2週間の貸し出しということも可能です。
RentioでHHKBを借りる
ただ2週間で¥4,980(2021年6月現在)ということで、買うとなったら定価と合わせて¥40,000を超えてしまうしまうので、だったら元から購入しては?というのが僕の思いです。
ちなみに今回はもう長くなってしまったので説明しませんが、様々な理由からブラインドタッチタイピングができる方はUS配列の無刻印モデルを選ぶと後々後悔しないかもです。
というか、墨モデルと白モデルはお好みかと思いますが、僕はHHKB Professional HYBRID Type-sを購入するなら「US配列の無刻印モデル」一択だと思います。
まとめ

軽く紹介しようと思ったのですが、4,000文字になってしまいました。本当はもっといいたいことはあったのですが、、、。今回はこのくらいにしておきます。
この記事が少しでも参考になれば嬉しいです。
引き続きHHKBに関する記事は書いていこうと思いますので、気になる方は続報をお待ちください。それでは。