今回はag(エージー)から出ているag TWS04Kを購入したのでその紹介とレビューをしていきたいと思います。
結果から言うと
総合満足度【】!
agは日本の音響機器メーカー『final(ファイナル)』が監修した完全ワイヤレスイヤホンであり、TWS04Kは2021年7月時点でその最新モデルとなっています。
本機自体は2020年発売のモデルなので、販売開始から1年以上経っているのですが、まさにサブ機としては最適解となるモデルだと思いましたので、今回はそのあたりを深掘りしていきたいと思います。
ag(エージー)について

冒頭にも触れた通り、ag(エージー)は日本のオーディオブランド『final』が音質を監修したモデルとなっており、「めったに出会えない優れた製品を、手の届きやすい価格で実現するブランドとして誕生した」ブランドとなっています。
古語で「めったにない」という意味を持つ「有り難き(arigataki)」に由来したブランド名となっているようです。
agでは現在2つのラインナップがあります。
Kシリーズ
- マニアのサブ機としてふさわしい音質
- 優れたという意味の古語「かしこし」に由来
Rシリーズ
- 手頃な価格で使いやすさを重視
- 可愛らしいという意味の古語「らうたし」に由来
ブランド名もそうですが、古語をコンセプトとしているのも日本ブランドらしくて好感が持てますね。詳しくは公式サイトを見てみてください。
ag TWS04Kの基本スペック

ag TWS04KはKシリーズなので「マニアのサブ機」をコンセプトとして作られた最新モデルなのですが、その名の通り音質はもちろんのこと、180時間の超ロングバッテリーやIPX7の防水性能、革シボ仕上げのケースなど優れた点が多い完全ワイヤレスイヤホンと言えると思います。
型番 | AG-TWS04K |
通信方式 | Bluetooth®️ 5.0 |
対応コーデック | SBC, AAC, aptX™ |
連続音楽再生時間 | aptX™️®️:6時間 SBC/AAC:9時間(ケース込み最大180時間) |
バッテリー容量 | ケース2600mAh |
防水機能 | IPX7 |
ag TWS04K使用感レビュー
ではここからは実際に使ってみた使用感やメリット・デメリットについて書いていきます。
個人的に点数をつけてみたのでこちら参考にしてみてください。
総合満足度 | |
音質 | |
操作性 | |
デザイン | |
コスパ | |
バッテリー |
結論、大満足の完全ワイヤレスイヤホンになっていると思いました。詳しく見ていきます。
革シボ仕上げの充電ケース

まず外見ですが、外装は革シボ仕上げとなっており、指紋がつきにくくて高級感のあるデザインになっていると思います。というか、個人的にはこのケースが購入の決め手の大きな要因となっています。
ロングバッテリーとなっている分、サイズは少し大きめ。厚みもあるのでポケットに入れて持ち歩くというよりは鞄に入れて持ち歩きたいサイズ感ではあります。

ただ、プラスチック調のケースが多い中、差別化が図れていると思います。高級音響機器メーカーのBang&OlufsenのBeoplayも革の外装となっていて結構カッコ良かったのですが、それに匹敵するデザイン製になっていると個人的には思います。
革好きの僕としては、プラスチックのケースよりもブラックの革のケースの方が持ち物の統一性が出るので大変ありがたいです。革のケースのワイヤレスイヤホンは少ないので、これだけでも差別化できるかと思います。
操作感

使って1週間で唯一の欠点は操作感かと思います。このモデルはタッチパネルではなく物理ボタンとなっています。物理ボタン自体は誤操作しにくいので僕は良いと思っていたのですが、使ってみるとダブルタップが結構しづらいと思いました。
また、カスタマイズなどはできず、デフォルトで設定されているものしか使うことができないので、操作を覚える必要があります。ただ、ここは覚えれば問題なく使うことができるので、慣れの問題かと思います。
また、イヤホン単体で音量の操作ができるのは想像以上に便利。これまで使っていたAirPodsは音量調整ができないので不便に思うこともあったのですがイヤホンで音量が調節できるのでスマホを毎回いじる必要がなくなりました。
高い防水機能と音質の両立
TWS04Kでは「一時的(30分)に一定水深(1m)の条件に水没しても内部に浸水しない」レベルのIPX7に対応しています。僕は筋トレ中に音楽を聴くので、汗を気にしないで済むのはとても助かります。
また、防水機能がつくと音質が悪化すると言われているので、完全ワイヤレスイヤホンはIPX4程度のものが多く、IPX7ほどの高い防水機能がついているのは珍しいんですが、防水性能と音質の両立を成立させています。
なんなら個人的には音質の面では全ワイヤレスイヤホンの中でもNUARLやAVIOTと並んでトップクラスだと思っています。僕の好きなfinalの低音がしっかりと聞こえます。
最大180時間の超ロングバッテリー

完全ワイヤレスイヤホン最大のデメリットの1つであるバッテリー問題。近年は20時間を超えるのがデフォルトにはなってきましたが、TWS04Kは異次元の180時間の超ロングバッテリーを実現しています。
理論上は1日3時間聴いても、60日(=2ヶ月)充電なしで使える計算になるのでまさに異次元。さらにモバイルバッテリー機能も搭載しているので、ケーブルさえあれば緊急時に役立つというメリットも。ケーブルはType-cになっています。
今購入から1週間経つのですが、フル充電してから一回も充電せずにどこまで使えるか実験中。もちろん、まだまだ余裕で使えます。
史上最高の装着感を実現

finalの新設計イヤーピース「TYPE E 完全ワイヤレス専用仕様」を5サイズ同梱。final製のイヤーピースは非常に定評が高く、マニアにも好んで使われているようです。TWS04Kではそのfinalが完全ワイヤレス専用に作ったTYPE Eのイヤーピースがついているので、非常に素晴らしいつけ心地を実現してくれています。
実際、僕が視聴した時に感動したところと決め手になったのがこの装着感でした。筐体は丸い感じでよくある形なんですけど、おそらく独自のイヤーピースのおかげでピッタリ耳にハマるんですよね。
TWS04Kはノイズキャンセリングがついていないのですが、密閉感が強いので音楽を聴いているときは周りの音が気にならない程度にノイズをカットしてくれる感じがします。
TWS04Kの音質は?

さてここからはワイヤレスイヤホンの本質である『音質』について細かく見ていきたいと思います。
final監修の音響サウンド
photo:final
finalといえば数十万円するハイエンドモデルを展開する、音響マニアも好んで使うようなイヤホンを提供しているブランド。そのfinalが監修したクリアで迫力のあるサウンドの完全ワイヤレスイヤホンが1万円台で購入できるのは結構すごいと思います。
また、昨今の左右独立型のイヤホンはイコライザーに頼った音質調整をしているため、高音域で聴き疲れする音作りになるのと同時に、それをそれを補完するように低音が過度に強調されていたりとバランスが取れていないと言います。
しかしこのTWS04Kではイコライザーなしでも十分な音質になるようにあらかじめBluetooth特有の高音域部分をあらかじめ補正処理しているため、クリアな音質と迫力のある低音を両立しているモデルとなっているようです。
final E5000ほどではないが、E3000クラスの音質
photo:final E3000
個人的な感想としては、僕が持っていて同じくfinalから出ているE5000という30,000円ほどする有線イヤホンには及ばないものの、E3000という非常に評価の高いE5000の下位モデルに匹敵する音質で、非常に近い音だと感じました。
有線イヤホンを使ってから、ワイヤレスと有線の間には圧倒的な音質の差があると身をもって感じたのですが、TWS04Kに関しては「有線イヤホンクラスの音質はある」と言っていいと思いました。
完全ワイヤレスイヤホンで30,000円を超えるハイエンドモデルも視聴したんですが、それらと比べても優れていると思い、音質でをつけました。
というのも、やはりノイズキャンセリング機能の有無が大きいのだと思います。やはりノイキャンと音質の両立は難しいようで、どうしても音質が落ちてしまうと言われています。なので、実質ワイヤレスイヤホンで1番音質がいいのは
- AVIOT TE-BD21f
- NUARL N6 Pro
- ag TWS04K
この辺りのミドルエンドのノイキャン機能のついていないモデルではないでしょうか。
決め手はfinalの音づくりがそのまま聞けたから
そして音質面での決め手となったのは、ワイヤレスイヤホンでfinalの音を楽しむことができたからです。先ほども言った通り、僕はfinal E5000という有線イヤホンの音にとにかくハマってしまって、「この音がワイヤレスイヤホンで聞けたらなあ」と思っていました。
有線イヤホンは家で聴く分には良いんですが、トレーニング中や通勤中はどうしても使い勝手が悪く、またこの季節汗も気になるのでなかなか使いにくいと感じていたんですよね。

finalのEシリーズの音は、とにかく中高音域のクリア感と響くような低音、そのバランスが素晴らしいんです。特に僕が気に入っているのが低音です。締まりのある低音で、中高音域を支えることで音場が非常広く感じることができます。
そんな僕好みのE3000レベルの音質がワイヤレスイヤホンで聴けるのが気に入っているポイントです。再度言いますが、E3000はハイエンドのワイヤレスイヤホンでも明らかな差を感じる有線イヤホンです。
この音をTWS04Kではほぼ再現しているので、有線級の音質といっても過言ではないかと思います。
One Last Kissは至高
僕が視聴する際に宇多田ヒカルさんの『One Last Kiss』で0:38くらいからのBメロ初めの「もういっぱいあるけど〜」の部分で「この音が綺麗に鳴れば合格!」というドラムの音があるんですが、TWS04Kは想像通りの音を聞かせてくれました。
もちろんワイヤレス通信なので音質の劣化は有線に比べたら起こるのは仕方ないですが、それを感じさせないほどなのでワイヤレスイヤホンとしては最高クラスの音質と言えると思います。
TWS04Kまとめ:最適解の1つ

ag TWS04Kは少なくとも1万円台のワイヤレスイヤホンの中では最適解の1つと言って間違いないと思います。防水性能、ロングバッテリー、装着感などは全イヤホンの中でトップクラスでありながら、音質もほぼ最高クラス。
音質がめちゃくちゃいい
180時間のロングバッテリーで充電の心配ない
防水性能がトップクラスに高い
革シボのケースが他と差別化できる
操作は物理ボタンで覚える必要あり
全体のバランスを見ても、音質面を見てもこれが1万円台前半で購入できるのは相当優れていると思います。ちょうど今、価格が3,000円ほど下がっていますので、在庫が切れる前にチェックしておいた方がいいかもしれません!