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【HHKB】US配列だからできる!おすすめのキーマップ設定方法

今回は生産性に取り憑かれた僕がおすすめするHHKB Professhional HYBRID Type-sの「キーマップ変更ツール」の作業効率を爆上げする設定方法について書いていきたいと思います。

はじめに

本記事は「US配列」専用のキーマップとなっています。
日本語配列をご利用の方はご注意ください。

僕はHHKB最大のメリットは打鍵感ではなくこの「キーマップ変更ツール」にあると言っているのですが、本当に便利すぎる、すごすぎる機能なんですよね。

実際に筆者が使っている設定画面

これの設定方法によって、HHKBはただの打鍵感を楽しむためのちょっと使いづらいキーボードにもなり得るし、生産性・作業効率を爆上げしてくれる付加価値を持つキーボードにもなり得ます。

もしHHKBを使っているのにまだキーマップ変更ツールでキーの最適化をしていないのであれば、ぜひ今回の記事を参考にしていただければと思います。

なお、今回紹介するのキーマップ変更ツールの設定は、かたおかさとしさんがYoutube動画で解説されていた天才的配置が基本骨格となっています。

正直さまざまな情報を探しましたが、これほどまでに実践的で効率的なキー配置の考え方はどこを探してもありませんでした。このような動画を公開してくださったかたおかさんにこの場をお借りして感謝を述べたいと思います。

なお、僕はMacを使っているので、今回はMacでの設定画面で見ていこうと思います(Windowsでも大きく変わりはありません)。

また、繰り返しになりますが今回のテーマは「作業効率を上げるためのHHKBのキーマップ変更」なのでUS配列のキーボードを想定して書いていきます。なぜ作業効率を上げるためにはUS配列なのかについては先に以下の記事をご覧ください。

キーマップ変更ツールのインストール

公式サイトから「キーマップ変更ツール」をダウンロードする

まずは「キーマップ変更ツール」のインストール作業です。PFU公式からWindows、Macお使いのOSに合わせてインストールしてください。

PFU|Happy Hacking Keyboard キーマップ変更ツール

この後設定するために必ずPCと有線接続しなければいけないので、USB-Cケーブルを用意してください。手元にUSB-Cケーブルがない方は、当時の僕のようにドンキに買いに行きましょう。

まだHHKB購入前の方は、あらかじめネットで買っておきましょう。USBケーブルの類は実店舗だと無駄に高いので、Amazonなどで買っておくのがお得です。

余談ですがこのキーマップ変更ツールは一昔前まではWindowsしかなかったみたいです。僕がHHKBを購入したのは2020年6月なんですが、2020年5月28日にMacでも使えるようになったという神タイミングでした。

キーマップ変更ツールでFnキーの設定をする

インストールが完了したら、早速キーマップ変更ツールのアプリを立ち上げてキーの設定をしていきます。

有線ケーブルで接続の上、アプリを開く

有線接続が確認できると、このような画面になりますので、「キーマップ変更」を押します。

はじめに「Fn」キーとDIPの設定をする

すると、まずFnキーを押していない状態の通常のキーマップが表示されます。ここで設定するのは2点です。

  1. スペース左の◇(Command)キーをFnキーに変更
  2. DIPスイッチを変更

特に①がめちゃくちゃ重要です。

①スペース左の◇(Command)キーをFnキーに変更

スペースキー左のCommandを「Fn」キーに変更する

まずはCommandキーになっているところにFnキーを割り当てます

shimeji
shimeji
この割り当てがHHKBで作業効率を上げる上で最も重要なキーと言っても過言ではありません。

デフォルトのFnキーはreturnキーの下という非常にタイプしづらい場所にあります。今ままでは非常に使い勝手が悪いので、これを左手の親指で最も押しやすいスペース左のCommandキーの位置に配置します。

設定方法は、下の画面のFnを移動させたいCommandキーの位置にドラッグすればOKです。これで上の画面でCommandがFnキーになりました。

returnキー下のFnキーも生きているので、こちらも引き続きFnキーとして使うこともできます。

②DIPスイッチを変更

DIPスイッチをカスタマイズする

次にMac、WindowsなどOSによって適した仕様になるようにキーボード裏にあるDIPスイッチを切り替えます。

DIPスイッチの設定
DIP1 OFF
DIP2 ON
DIP3 ON
DIP4 OFF
DIP5 OFF

これは、後々MacでもWindowsでも全く同じ環境でHHKBを使えるようにするために必要です。

Mac、Widows共にそれぞれ別に設定が必要になるので、具体的な方法についても紹介していますので、詳しく知りたい方は下記記事をご覧ください。

Fnキーとの組み合わせキーを設定する

続いて、Fnキーを押した際に組み合わせるキー配置を決めていきます。これがFnキーの配置と同様作業効率を上げるうえで非常に重要なところになります。

Fnキーを押した際のキー配置の設定は、上の画面のReturnキー下のFnをクリックすると設定することができます。

「Fn」キーと組み合わせるキーをカスタマイズしていく

ここを押すと、以下のような画面になります。

キーマップのカスタマイズ画面

ここで、Fnキーと組み合わせて使うキーを設定していきます。実際使う際には最初に設定したスペース左に割り当てたFnとこれから設定するキーの組み合わせで使うことになります。

実際の筆者の設定画面

最適化したshimeji版キーマップ(コピーOK)

僕の設定画面を拡大するとこのようになっています。変更したキーは青く変化します。

shimeji
shimeji
このまま真似してもらって問題ありません

僕なりに、家でのブログ執筆、テレワーク、会社での仕事をしていく上で最適化しておりますので、即戦力になるのではないかと思います。

効率化を求める上で最も重要な要素は以下の3つです。

  1. 矢印キー
  2. backspace・deleteキー
  3. Return(Enter)キー

基本的骨格は冒頭に紹介したかたおかさんの配置を使わせてもらっています。本当に効率化を求めた天才的配置だと思います。

その上で僕はさらに効率を上げるために左手だけでも操作が可能になるように設定を加えています。

矢印キー

右のJ,K,L,Iに矢印キーを設定する

まずは矢印キーからです。まずは右の「J, K, L, I」にそれぞれ「←、↓、→、↑」を設定します。見ていただいてお分かりの方もいるかと思いますが、ホームポジションで置いた時にすでに矢印キーの上に指があるようになっています。

つまりFnキーをスペース横に配置したことも相まってホームポジションからほぼ指を動かすことなく矢印キーを操作することができるというわけです。

shimeji
shimeji
これがもうめちゃくちゃ便利で、これだけで作業効率がバカみたいに上がります。

よく、「HHKBのUS配列は独立した矢印キーがないから使いにくい」とか「僕はExcelなどの操作が多いから独立した矢印キーがないと仕事にならない」と言っている方を見ますが、それはこのような設定にしていないことが大きな要因だと思うんですよね。

「S,D,F,E」にも矢印キーを設定することで左手でもカーソル操作をできるようになる

僕はさらに左側にも矢印キーを配置しています。「S, D, F, E」にそれぞれ「←、↓、→、↑」を設定することで、左手でもカーソル操作をできるようになります。この配置が効いてくるのはマウス操作の時です。

通常、右下にある矢印キーは右手で操作すると思いますが、マウス操作時には毎回矢印キーの操作のたびにマウスとキーボードを行き来しなければいけません。

shimeji
shimeji
しかし左手だけで矢印キーを操作できるように配置しているので、右手はマウスを持ったまま左手で矢印キーの操作が可能になっています。

ちなみに両手ともキーボードを操作している時は、右手で矢印キーを操作することが多いです。右手がマウスにある時は左手で矢印キーを操作しています。

backspace・deleteキー

続いて文字を消す系のキーの設定です。これびっくりなんですけど、backspaceとdeleteの違いがわからなかったり、使い分けていなかったりする人がいるみたいですね。

HHKBを使いたい方であればこの辺りの知識はあるとは思うのですが、もし知らない方がいたときのにサラッとご説明します。

  • backspace▶︎前の文字を消す
  • delete▶︎後ろの文字を消す

例えば以下のような文章があったとします。

AAA■BBB

今カーソルが■の位置にあった場合、Aを消すのはbackspace、Bを消すのがdeleteということになります。

このbackspace、deleteキーもよく使うキーのひとつですよね。タイピングミスがなければ使わないのかもしれませんが、とはいえ設定しておいた方が何かと便利です。

さて、BSとDeleteの設定に戻りまして、こちらも右側は冒頭のかたおかさんの配置を使わせてもらっているのですが、本当に素晴らしく考えられているんです。

「H」にBS、「;」にDeleteキーを設定

これらもまたホームポジションからほぼ指が動かないよう、Hにbackspaceキー、;(小指の位置)にdeleteキーを設定

shimeji
shimeji
左側にbackspaceキー、右側にdeleteキーがあるのも、実際の動きがそのようになるので直感的に操作することができるという、天才的配置。

通常のキーボードであればbackspaceキーは右手で押すと思いますので、これもまた右手でマウス操作していたら行ったり来たりして作業効率が悪くなってしまいます。

「A」にBS、「F」にDeleteを設定することで左手だけでもキー操作が可能になる

しかし同じくして、僕は左手だけでも同様に操作ができるようにAにbackspace、Gにdeleteキーを配置しています。これによって右手がマウス操作で使えない時でも文章を消すことができます。

左手だけでも単独操作できるようにすることで、さらに作業効率を高めることができます。

Return(Enter)キー

スペースキーに「Enter」を設定することで小指を使わずにEnterが使える

最後はReturn(Enter)キーの設定です。Returnキーはスペースキーに割り当てています。

US配列はJIS配列よりも小指に近いので、デフォルトの位置でも押しやすいといえば押しやすいのですが、小指で押す際にホームポジションから指1本分くらいズレてしまいますよね。

shimeji
shimeji
Returnキーは数あるキーの中でも最も使用頻度が高いと言っても過言ではないので、その度にホームポジションからズレてしまうのは効率はよくありません。

ですがこの配置なら、大きくて押しやすいスペースキーに割り当てることでこれもまたホームポジションを崩さずに使うことができるようになっています。両親指を押すとReturnキーになっているというわけです。

Returnキーについては左でだけで操作するにはちょっと押しづらいのですが、親指でFn、人差し指でスペースを押しています。右手マウス操作時にExcelなど連続してEnterを押したいときはホームポジションを崩して薬指でFn+中指でスペースを押しています。

通常はEnterも右側なので本来は右手操作になるところを左手だけでも操作できるようになるのは想像以上に便利なんです。

その他のキーの設定について

その他のキー設定では移動系と音量系を設定している

生産性・作業効率を上げるという意味では上記の3つを押さえておけば充分ですが、更なる効率化のために、他にも以下の通りキーを設定しています。

  • Home▶︎文の先頭に移動
  • End▶︎文の終わりに移動
  • PgUp▶︎ページを上に移動
  • PgDn▶︎ページを下に移動
  • Mute▶︎消音
  • vol_Dn▶︎音量を下げる
  • vol_Up▶︎音量を上げる

移動系のキーはWordやWebブラウジングの際などに使うと便利なキーになっています。これらのキーはテンキーレスキーボードにはついていないものもあるので、あまり使ったことがない方もいるかもしれませんが、キーボードだけでカーソルやページを移動できるので結構便利です。

あとは音量系のキーを右手操作の位置に置いています。Web会議は特に人によっては音声が小さくて聞こえなかったりするので音量の調整系があると便利に思います。音楽を聴いたり、YouTubeを見るときにも頻繁に使えますよ。

まとめ

今回は、作業効率を爆上げするHHKBのキーマップ変換ツールの設定方法についてご紹介しました。

「HHKBは高級な楽器」とかいうYouTuberもいるくらいで、HHKBといえば打鍵感というイメージがどんどん大きくなってしまっている気がするんですが、それだけじゃないということがもっと多くの方に伝われば嬉しいなと思います。

初めはもしかしたら慣れないので作業効率が落ちてしまうかもしれないですが、慣れてしまえば本当に効率的なキー配置になっていると思います。

逆に、本当にこのキー配置に慣れてしまったら他のキーボードが使いにくくなっちゃいます。

shimeji
shimeji
出先でMacBookや仕事用surfaceのキーボードを使うと、ついスペース左+キーを押してしまい、誤動作が起こってしまうことが多々あります…

とはいえ、キーボードはPCと人をつなぐインターフェースなのでいろいろ使うのではなく1つのものを完璧に使いこなせた方が絶対にいいと思うんですよね。

ぜひ、まだ設定されてない方はこの配置を参考に設定してみていただければ幸いです。

その他、HHKBに関する記事を書いていますので、興味があればついでに読んでいってくださいね。