- HHKBを買おうか迷っている方
- HHKBでJISかUSどっちがいいか迷っている方
こんにちは、shimejiです。
僕は2020年6月からHHKB Professional HYBRID Type-sを愛用しています。
HHKB Professional HYBRID Type-sは2019年11月に発売された、2021年6月現在のフラッグシップ(最高級)モデルとなっています。
テレワークや在宅勤務によって家での作業環境・作業効率を上げるためにキーボードの導入を検討した際に候補に上がるキーボードの1つだと思います。
そんな中、HHKBのことを調べてみると、いろいろ細々とした種類があるのに気づかれたと思います。日本語(以降JIS)配列か英語(以降US)配列か、刻印か無刻印か、墨か白かで迷った方も多いのではないでしょうか。
そんなときにネットやYouTubeで調べても、あまりいい情報がなかったんですよね。
結局僕は無刻印はプロ向けだと思い込み「刻印あり」を購入してしまったのですが、それが後々後悔することに…。
そのため早々に買い替えを決意する羽目になってしまったので、¥35,000を超える高級キーボードの購入にあたって僕のように後悔する人が1人でも減ればいいなと思い、今回は記事を書いていきます。
HHKBって何?という方はまずは下記記事からご覧ください。

目次*Contents*
HHKBがUS配列の無刻印モデル一択である理由

早速ですが結論です。HHKB Professional HYBRID Type-sを作業効率を上げたいなと思って購入するのであれば色はお好みでOKですが、「US配列の無刻印モデル」一択です。
HHKBといえば注目されるのがその打鍵感だと思います。僕も使っていてこれほどまでに打つのが気持ちいいキーボードには出会ったことはありませんし、この記事もHHKBでタイピングしたいがために書いている説すらあります。
ですので、あくまでその「打鍵感」を目的に購入されるのであれば、気に入ったお好きなモデルで全く問題ないと思います。
ですが、もしあなたが作業効率を上げるためのキーボードとして、せっかくならなんか打ち心地もいいし人気のあるHHKBとかいうやつを使ってみたいと検討されているのであれば「US配列の無刻印モデル」を選んで欲しいと思います。
その理由は3つあります。
- JIS配列に付属している矢印キーは不要だから
- JIS配列では使わないキーが多いから
- キーマップで書き換えるのでデフォルトの印字は不要だから
上記について詳しく説明します。
①JIS配列に付属している矢印キーは不要だから
まず、JIS配列かUS配列かでいえば、US配列で間違いないです。
その理由は、僕が前々から言っているHHKB最大のメリットである「キーマップ変更ツール」が使えることで、矢印キーを使う機会がなくなるからです。
HHKB最大のメリットは「キーマップ変更ツールにある」。という話
「キーマップ変更ツール」とは自分の好きな位置に好きなキーを配置することができるツールです。これがあることにより、JIS配列に元からついている矢印キーは不要になります。
HHKBのレビューに「US配列は独立した矢印キーがない」「矢印キーがあるからJIS配列を選ぶ」といったものがよく見られます。もちろん、選ぶのは好みなのでその方が気に入っているのなら全然問題はないのですが、なんとなく上記の理由で選んでいるのであれば、正直個人的にはすごくもったいないなと感じています。
確かに、独立した矢印キーがないのは最初は使いづらさを感じるかもしれません。でも作業効率という面で考えてみると、基本的に矢印キーを使う作業の時ってExcelやWordなどのOffice系のアプリだったり動画編集などの作業の時じゃないでしょうか?
こうした作業時って、基本右手はマウス操作していますよね。でも矢印キーはキーボードの右下についているので基本的には右手で押すことになるかと思います。普段何気なく操作していると気づきにくいかもしれませんが、マウスとキーボードの行き来は作業効率の面から考えると決していいとは言えないんですよね。
別の記事で詳細は解説しようと思いますが、僕はキーマップ変更ツールで以下のようにキーを割り当てています。


スペース左▶︎Fnキー
E, S, D, F▶︎↑←↓→
こうすることで、左手だけで上下左右のカーソル移動が可能になります(右手でも操作できるように右側にも矢印キーを設定)。
マウス操作しながらでも矢印キーの操作ができますし、通常のタイピング時にも右下の矢印キーに移動してホームポジションを動かす必要もなくなります。
これだけでも正直HHKBを使うメリットがあると思います。本当に作業効率が爆上がりします。特にこうした記事の執筆なんかの時は、マウスすら使わずに済みます。
②JIS配列では使わないキーが多いから
改めてもう一度JIS語配列とUS配列のキーを見比べてみましょう。同じHHKBでもJISは69キー、USは60キーと9キーの数の違いがあります。
HHKB Professional HYBRID Type-s(JIS配列)
HHKB Professional HYBRID Type-s(US配列)
この2つの大きな違いはスペースキー周りのキー数の違いだと思います(Enterキーの大きさについてはHHKBに限ったことではないので今回は端折ります)。
JIS配列では矢印キーの他、スペースキー周りに特殊記号がついたキーなどがありますね。
画像:pfu.fujitsu.com
正直、これ使いますか?笑
そもそも僕がこれまでWindowsをあまり使っていなかったこともあるかもしれないですけど、変換・無変換や英語・日本語切り替えなどのキーは単独では必要ないと思っています。
特にMacではKanaがCommandだったりするため、刻印と実際が異なるので情報として不必要に思います。
カナ変換などはWindows、Macともに各PCで「Control(Command)+スペースキー」で設定することが可能です。ホームポジションから動かすことなく変換できるので、単独でのキーは要らなくなります。
実際、僕自身家ではMac、仕事ではWindowsを使っており、どちらもHHKBで作業していますがカナ切り替えや変換キーなどはなくても全く不便に思ったことはありません。
以上のことから、不要とまでは言いませんが、使わなくても良いキーがついているのであれば元からついていないUS配列がおすすめということになります。
そもそもテンキーレスのミニマル設計なHHKBですから、より無駄を削ったモデルを選んでみてはいかがでしょうか。
③キーマップで書き換えるのでデフォルトの印字は不要だから
ここまででJISよりもUSを選ぶべき理由について書いてきましたが、最後3つ目は無刻印モデルを選ぶべき理由です。ただしこれは、ブラインドタッチができる方に限定されるかもしれません。
無刻印モデルを選ぶぺき理由は、結局キーマップ変換ツールでキー配置を書き換えるのでデフォルトの刻印・印字は邪魔になるからです。
HHKB Professional HYBRID Type-sはデフォルトで正面の印字とは別に、PgUp(ページアップ)、vol_Dn(ボリュームダウン)などの「Fnキー+任意のキー」で使えるキーが側面に印字されています。
HHKB Professional HYBRID Type-s(US配列)
好みではあると思うのですが、JIS配列よりもキーの少ないUS配列でさえ情報量が多すぎるように思います。
しかも記載されているキーの中には使う頻度の少ないものもある上に、これらのデフォルトのキー操作は決して効率がいいとはいえません。
特に矢印キーなんかは、デフォルトのままでは到底使いづらいです。そのため、先ほど紹介したように「キーマップ変換ツール」で自分の押しやすい位置に変更することが必要不可欠になります。
となるとですよ、先ほど説明した僕が「↑←↓→」を割り当てている「E, S, D, F」にはデフォルトでvol_DnやMuteといった印字が入ってしまっています。
もちろん、ブラインドタッチでの入力ではキーボードは見ないので印字があっても関係ないという意見もあると思いますが、ふと眼を落とした時に視覚的情報として入ってきてしまい、実際の動きとは異なる印字があると不必要な情報となってしまいます。
そのような理由から、印字のない「無刻印モデル」がおすすめということになります。
あと個人的な好みではあるのですが、印字のない無刻印モデルはシンプルにミニマルでかっこいいと思います。無刻印のキーボードってそもそもあんまり見なくないですか?「人気のものが欲しいけど、人と被らないものがいい」という方は無刻印モデルにするだけでも人と被りにくくなりますよ。
おまけの話
冒頭に書いた通り、実際僕が当時調べた限り、印字ありか無刻印のどちらがいいという記事があまりなかったので「無刻印は自分にはまだ早いかな」という理由で印字ありを買ってしまったんですよね。

買ったのが黒の印字である墨モデルだったので、白モデルよりは目立たないとはいっても、一度気になるともう気になって仕方なくなってしまうんですよね。
ということで、結局色自体白に変えたかったこともあり、白の無刻印モデルを書い直しました。
僕はHHKBに興味があってしかも墨モデルを狙っていた後輩がいて、少し安くして買い取ってもらったのでよかったですが、1つ¥35,000のHHKBの買い替えは結構厳しいと思いますので、この記事を読んで共感してくださった方にはできる限り失敗しないで購入していただければと思います。
色の墨モデルか白モデルかについては好みなのでお好きな方でいいかと思います。

ちなみに、僕はこの画像を見て「すごくいいな」と感じ、HHKBの白モデルを買うことを決めたのですが、画像のように白モデルは経年変化で筐体が黄色くなってしまうこともあるようです。
黄色くなるのが嫌だという方は墨モデルを選ぶのが無難かなと思います。
どっちでもいいという方は、単品というよりもデスクの雰囲気に合わせて購入を決めるのがおすすめかと思います。ちなみに、僕の最近までのデスクセットアップはこんな感じです。
iMacのようなシルバーのディスプレイを中心にしていたり白いデスクであれば白モデルが合いやすいですし、木の天板に黒いディスプレイだったりすると墨の方が合いやすいかもしれません。
海外のおしゃれなガジェッターのデスクセットアップなんかを見ていると圧倒的に白の方が多いですけどね!
まとめ

今回の記事では、僕の失敗経験と1年使った経験からHHKB Professional HYBRID Type-Sで作業効率を高めるために買うべきモデルについて書いてきました。
おさらいすると、以下3点の理由から「US配列の無刻印モデル」一択であるということになります。
- JIS配列に付属している矢印キーは不要だから
- JIS配列では使わないキーが多いから
- キーマップで書き換えるのでデフォルトの印字は不要だから
そして最後に購入で迷ってるあなたの背中を押させてください。
買わない理由が値段なら買え。
買う理由が値段なら買うな。
HHKBは機能面もさることながら10年以上使える耐久性を持つハードとしても素晴らしいキーボードです。もし、踏みとどまっている理由が「高いから」というものであればぜひ買ってください。
僕自身この言葉を聞いて購入に踏み切り、こうして記事を書いて魅力を伝えたくなるほど買ってよかったと思っています。
もし「HHKBが高いから一旦1万円くらいのキーボードにしとこう」と、買う理由を値段にしているなら、それは買うべきではありません。絶対に買った後に「HHKB」がちらつきます。だったら初めから思い切ってHHKBを購入したほうが無駄がないです。
この記事が、HHKBの購入に悩んでいる方の参考になれば嬉しいです。
HHKB Professional HYBRID Type-sに関する記事は他にもありますので、興味があればついでに読んでいってください。