「静電容量無接点方式」によって理論上82年使い続けられる耐久性、最高級の打鍵感、そして作業効率を爆速的に上げてくれるキーマップ変更ツール。
ハードの面でもソフトの面でも最高級のキーボードの1つであるHHKB Professional HYBRID Type-s。
僕は全人類に使って欲しいと思っていますし、HHKBについて数々の記事を書いてきたのですが、今回は趣向を変えて、あえて「HHKBを買わないほうがいい人」というテーマで記事を書いていきたいと思います。
あたらめて、確かにHHKBは素晴らしいキーボードなのですが、結論、万人向けではないです。
¥35,000というキーボードとしては高価なHHKBを買った後後悔してほしくはありません。もし今購入を迷っていて、「自分には合わないかもしれない」と思っている方の判断基準の1つになれば嬉しいと思います。
目次*Contents*
HHKBを買わないほうがいい人

改めてHHKBが合わない人、つまり迷っているなら買わないほうがいい人は以下のような方だと思います。
- 作業効率を求めていない人
- webブラウジング・動画視聴がメインの人
- 会計ソフトやエクセルで数字入力がメインの人
- メカニカルキーボードのカチャカチャ音が好きな人
- いくつかのキーボードをカジュアルに使い分けたい人
もちろん、上記に当てはまる方が悪いと悪いと言っているわけでは決してなくて、あくまで買ってもおそらく後悔するし、そういった使い方の人には合わないと思う、という一意見になりますのでご了承ください。
では1つずつ説明しますね。
作業効率を求めていない人
HHKBは打鍵感はもちろん、無駄のない60キーである上に「キーマップ変更ツール」という自分の好きな位置に好きなキーを配置できる神アプリによってタイピングによる作業効率を非常に上げてくれる付加価値があります。
そこに僕は¥35,000の価値があると思っていますが、実際それほど作業効率を求めていない方にとってはちょっともったいない買い物になってしまうかなと思います。
もちろん「最高の打鍵感」や「所有欲」というところに¥35,000というお金を払ってでも欲しい!ということであれば全然いいと思うのですが、自分自身打鍵感だけにお金を払うなら同じ静電容量無接点方式を採用したNizやリアルフォースなどのキーボードでもいいのではないかなと思っています。
僕は上記2つをまだ試したことはないのですが、打鍵感はHHKBを凌ぐとか、、、
Webブラウジング・動画視聴がメインの人
使用用途が何か検索したりネットサーフィンしたりといったWebブラウジングだったり、YoutubeやNetflixといった動画視聴がメインだという人も、特段HHKBにする必要はないと思います。
あくまでHHKBは「キーボード」という名の文字入力デバイスなので、打鍵してなんぼです。
在宅勤務での仕事の使用や、趣味や副業としてのライター業務などには非常に向いているキーボードですが、あまりタイピングしないという方はそもそも外付けキーボードが必要ないかもしれませんね。
検索窓に数文字入力したり、Twitterでのつぶやきなどでのみ使うのだとしたらちょっともったいないかなと思います。
会計ソフトやエクセルで数字入力がメインの人
HHKBはテンキーレスなので、やはり数字入力には弱いです。
いかにブラインドタッチを習得していたとしても、数字入力はテンキーがあったほうが圧倒的に早いです。さらに「+, -, ×, ÷, =」といった計算系の文字入力も効率よく打てるかというと、HHKBでは難しいと思います。
エクセルでも、文字入力をしたり表を作ったりするのがメインの人であれば、めちゃくちゃおすすめですが、会計ソフトや数字入力がメインの人には向いていないデバイスだと思います。
ただ、その点で言えば別に外付けのテンキーを購入することでその悩みは解決できるかなとは思います。僕は特段導入していないですが、HHKBユーザーの方で使っている方はちらほら見ますね。
導入するのであれば、以下の同じ静電容量無接点方式を採用しているリアルフォースのテンキーやBluetooth接続ができるsatechiのテンキーなどがおすすめです。
メカニカルキーボードのカチャカチャ音が好きな人
HHKBもメカニカルキーボードの1つではあるのですが、その中でも静電容量無接点方式のキーボードなので非常に音が静かに鳴ります。
また、HHKB Professional HYBRID Type-sはそんな中でも「静音タイプ」であるType-sであることから、より静音であることが特徴になっています。
しかし、いわゆるゲーミングキーボードなどの茶軸、赤軸などのメンブレン方式で物理的にキーをタイプするメカニカルキーボードのカチャカチャした音が好きという方も多いと思います。
そうした方は間違いなく、HHKB Professional HYBRID Type-sは向いていないと思います。
この1つ前のモデルのProfessional BTなんかだと、静音タイプではないので割とカチャカチャ音が鳴りますので、HHKBにしたいけどカチャカチャ鳴るのが好きという方はProfessional BTを検討してみてはいかがでしょうか。
いくつかのキーボードをカジュアルに使い分けたい人
最後はこれですね。キーボードは気分によってカジュアルに使い分けたい方、このような方もHHKBは向いていないかなと思います。
もちろん、いくつも持っている中の1つにHHKBを加えればいいんですが、そうもいかないんですね。
なぜなら、HHKBを使えば使うほど他のキーボードには戻れなくなるからです。
これ本当にその通りなんですよ。
理由は2つあります。
まずは「打鍵感」「打鍵音」が忘れられないということが1つ。
もう1つはキーマップ変更によって独自のキー配列に設定し、それに慣れてしまうと他のキーボードで誤入力が起きてしまうことです。
良くも悪くもですが、この2つがあってHHKBに慣れてしまうとHHKB以外のキーボードが使えなくなってしまうと思います。
もちろん、キーマップ変更ツールを使わなければいいんですが、それではHHKBの良さが半減してしまうと思っているので、いくつもキーボードを使い分けたい人にはHHKBはあまり選ぶ必要はないんじゃないかなと思います。
まとめ

今回は、HHKBを買うべきでない人について書いてきました。
繰り返しになりますが、僕自身より多くの人に使って欲しいとは思いつつも、やはりHHKBが向いていないという方はいますので、そうした方がもし購入で悩んでいるなら「買うべきでない」と思うので記事にしてみました。
もちろん僕になんの権限もないので、買う買わないはその人の自由です。
この記事がその判断基準の1つになれれば嬉しいです。
HHKBについては他にも記事を書いていますので、ついでにいかがでしょうか。