HHKBを購入するにあたって最も懸念ポイントはその価格ではないでしょうか?
特にこれまで外部キーボードを買ったことのない方や、数千円のキーボードしか使ったことのない方にとってはキーボードにそんな金額をかけるなんて馬鹿なんじゃないか、と思うかもしれませんね。
僕自身、今から1年前は同じことを思っていました。
でも、キーボードのことを調べれば調べるほど、結局終着点はこのHHKBというキーボードだったわけです。
調べ尽くした結果、ついに僕は買う決意をしました。
そして今回は、実際に買ってみてこのHHKBに¥35,000を超える価値はあるのかということについて報告したいと思います。
HHKB Professional HYBRID Type-sに¥35,000の価値はあるか?

では早速、HHKB Professional HYBRID Type-sに¥35,000の価値があるのかについて書いていきます。
結論、¥35,000の価値はあります。そしてこれは実質無料ということが判明しました。
「は?」
と思われたと思いますが、このあとその理由についてご説明します。
理論上82年間使用し続けることができる耐久性

まずハードとしてのHHKBに注目してみると、「静電容量無接点方式」というスイッチ機構を使用しています。
これによりHHKBの代名詞である「スコスコスコ」「コトコトコト」といった空気を叩いているような独特な打鍵感が生み出されているわけです。
しかし実は静電容量無接点方式の素晴らしさはそれだけではありません。
本来、キーボードはキーを押すことでスイッチが物理的に押されることで「キーが押された」という指令が入るようになっています。これは普通ですよね。
メンブレン式などのカチャカチャ鳴るようなキーボードはこのような方式が使われています。
しかし、これだとキーを押すたびに物理的にキーとスイッチがぶつかることになるので、摩耗が起こってしまうことになります。
REAL FORCE
一方、HHKBが導入している静電容量無接点方式は物理的にスイッチに触れることなく、一定の位置に近づくことで回路が接続されてセンサーが反応し、スイッチが押された指令が送られるという仕様になっています。
つまり、キーをどんなに叩いても何もぶつかるものがないのでキーの接触による摩耗が起こらず、非常に耐久性が高いというハードとして圧倒的な強みを持っています。
公式でも「3,000万回のキーのキー寿命を誇る」と明記しているのがその裏付けとなっています。
【参考】
Youtubeでひねるゲームスさんという方がおもしろい表現をされていたので引用させていただきます。
3,000万回といえば、例えば1日に同じキーを1,000回押したとしても30,000日、つまり82年使えます。
82年間ということは、要するにギネス級のご長寿さんにでもならない限り一生使えるっていうことですね。
1日に1,000回も同じキーを押すことなんてないでしょうから、実際にはもっと長くつかえるんでしょうね。恐るべしHHKB Professional HYBRID Type-s…。
また、この時代にHHKB Professional HYBRID Type-sがリチウム電池を採用せず、あえて乾電池式にしている理由は、キーボードの寿命よりも先にリチウム電池の寿命が来てしまうからだとか。
つまりですね、HHKB Professional HYBRID Type-sの大きなメリットは非常に強い耐久性によって長く使い続けることができるという点になります。
¥35,000が実質無料になるメカニズム
さて、ここから¥35,000が実質無料になるメカニズムについてお話していきます。
ここからは実際に僕が見てHHKBを買うきっかけになった京大院卒フリーターの日常/じゅんごさんの動画の内容を元にお話しさせていただきます。
こちらの動画を見て、僕は実際に買うことができました。
めちゃくちゃおもしろいです。でも、言っていることは正しいです。
この動画で紹介されている「実質無料」の意味は以下の通りです。
82年とは言わないまでも、仮に10年使い続けたとすると、10年=120カ月なので1カ月あたりの金額を計算すると、¥35,200÷120カ月で<¥293/月>になります 。
つまり1カ月あたり¥293で購入できるということになります。
さらに1日あたりの金額を計算してみると、¥35,200÷10年÷365日で<¥9.64/日>となります。
1日たったの¥9.64でHHKB Professional HYBRID Type-sが購入できるということになるわけです。
確かに、1回で¥35,000と考えると確かに手が出しづらいかと思いますが、1日たったの¥10で購入できると考えたら、これはもう実質無料といえるのではないじゃないでしょうか。
ただ、結局言いたいのは、HHKBは純粋にハードとしての要素だけでも十分買う価値があるということです。
それに加え、さらに最高の打鍵感や作業効率を爆上げするキーマップ変更ツール、そして所有欲を満たしてくれるという付加価値を考えると、¥35,000という金額は決して高い買い物ではないということです。
僕がモノを買うときに意識していること

また、さらにこの動画でも似たような格言がありますが、僕がモノを買うときの1つの指標としている言葉があります。
買わない理由が値段なら、買え。
買う理由が値段なら、買うな。
もし今あなたがHHKBの購入に迷っていて、その迷っている理由が値段なら買うべきだと思っています。
逆に「ちょっと高いから一旦1万円くらいのキーボードにしておこう」と、買う理由が値段になっているなら買わないほうがいいです。
なぜなら、結局あの時もう少し出していれば、、とHHKBを忘れることはできず、ずっと頭にチラつくことになるからです。
それで結局HHKBを購入することになったとしても、一旦購入した1万円分が勿体無いですよね。
それだったら初めから思い切って購入したほうが絶対いいんです。
これが『買わない理由が値段なら、買え』という言葉の意味になります。
僕は実際、Macを使っていたので一旦AppleのMagic Keyboardにしようかな、とも考えたり、フラッグシップのHHKB Professional HYBRID Type-sじゃなくてもう少し安いやつにするか、とも考えました。
でもこの格言を見て、実際に思い切って購入してみたら大正解でした。
何がなんでも1番いいやつを値段を気にせずに買え、というわけではないですが、本当に欲しいものだったらこの格言をぜひ思い出して欲しいなと思います。
実際、これを見てから普段の買い物から「なんとなく安いからこれにしておくか」と安物を買うようなことは減りました。
するとモノに対してしっかり調べるようになるし、「今は必要じゃないか」と思えたりします。
その結果、自分の周りにはお気に入りのものだけが揃うようになってきて、すごく居心地が良く感じています。
まとめ

今回は、HHKBに¥35,000の価値があるのか?という点について、僕なりの考え方を述べてきました。
繰り返しになりますが、HHKB Professional HYBRID Type-sは¥35,200とキーボードとしては非常に高価な価格となっています。
でも、長く使うことのできる耐久性があり、実質日割り計算で考えれば1日¥10程度で買うことができる点、そしてあなたが本当に欲しいと思っているなら、このキーボードは間違いなく¥35,000の価値はありますので、勇気を持って購入して欲しいと思います。
この記事があなたの購入の背中を押すきっかけになれば嬉しいです。
ついでに言うと、買うなら「US配列の無刻印モデル」一択だと思いますので、ぜひ検討してみてください。