新型コロナの影響で在宅ワークが増え、私用PCはMacだけど会社支給のPCはWindowsというHHKBユーザーの方も多くなってきているのではないでしょうか。
そんな時に困るのがHHKBの設定ですよね。HHKBはデフォルトだと後ろのDIPスイッチでWindowsモード・Macモードを切り替えることで両端末に適したモードで使うことができるようになっています。
それに加えてMacにはCommandとCtrlが別にあり、WindowsのCtrlはMacでいうCommandと、操作についても結構厄介だったりします。
でも大丈夫です。この記事で、その悩みを解消します。
WindowsとMacを全く同じ環境で使えるような設定方法をご紹介します。
具体的には、コピー&ペーストなどのCtrlキーを使ったショートカットやかな/英数変換などが全く同じように使えるようになります。
WindowsとMacを同様の環境で使うための設定方法

注意
- なお、今回の設定についてはUS配列のキーボードでの設定になります。
- JIS配列では設定ができない可能性もあるのでご了承ください。
HHKBをWindowsとMacを全く同じ環境で使うためには
- HHKB側の設定
- 各OS側の設定
の2つの設定が必要になります。
では早速ですが、まずはHHKBの設定方法から見ていきます。
HHKB側の設定
キーマップの変更
今回紹介する僕の設定方法にするためには、まずはキーマップの変更が必要になります。
このキーマップに変更するだけでも十分に作業効率を高めることができる上、Windows・Mac両OSで同様の環境で使えるよう設定しています。
下記記事にまとめていますので、まずはこちらの記事からキーマップを設定してみてください。
DIPスイッチの設定
次にHHKBの裏面についているDIPスイッチの設定を行います。以下の通りに変更します。

1:OFF
2:ON
3:ON
4:OFF
5:OFF
(6:OFF)
※6は省電力に関するところなのでお好みで(OFFで省電力モードになります)。
各スイッチの説明を知りたい方は公式ウェブサイトでご覧ください。ただ、よくわからなくなってしまうと思うので、上記の通り設定してもらえればOKです。
ちなみにDIPスイッチ3をONにすることでWindowsモード(deleteキーがbackspaceキーになる)、OFFにすることでMacモード(deleteキーがdeleteキーになる)という形で設定ができはするのですが、これだと毎回切り替える必要が出てきてしまいます。
これを解消するために基本的にデフォルトでReturnキーの上にあるdelete/backspaceを使わないようにキーマップ変更しています。
そのほか、DIP2についてもWindowsモードとMacモードでややこしい感じになってしまい、そのまま使うと毎回切り替えが必要になってしまうのでキーマップ変更によってそもそもそのキーを使わないように変更しています。
OS側の設定
続いて、Windows、Macで「WindowsのCtrl=MacのCommand」という設定をしていきます。
これをすることでCtrl(Command)+CのコピーやCtrl(Command)+Vのペーストなどが同様の動きで行うことができるようになります。
それに加えて、Windows・Macともに同様のキーでカナ/英数変換できるように設定していきます。
Mac側で設定する
まずはMac側から設定していきましょう。

まず左上のAppleマークから「システム環境設定」を選択。

「キーボード」に進み「修飾キー」をクリック。

キーボードが「HHKB-Hybrid」になっていることを確認し、以下の通りControlキーとCommandキーを設定。
- Controlキー:Command
- Commandキー:Control
これで、Mac上でCommandがControlに切り替わったので、HHKB上では「A」の横のControlキーがMacではCommandとして機能するようになりました。
よって、Command+Cなどの操作は「A」の横のCtrlキーで操作することができるようになっています。
続いてかな/英数変換の設定です。

同じく「キーボード」で上タブの「ショートカット」を選択。
左の一覧から「入力ソース」を選び、「前の入力ソースを選択」に✔︎を入れ、⌘スペースを設定。
注意
- ⌘スペースは直接キーボードで打ち込めば設定できます
- あらかじめ⌘スペースで設定されている「Launchpad」は別のキーに変更してください(僕はShift+Fn+スペースに割り当ててます)
これで、「A」横のCtrl(=Command)+スペースキーでかな/英数変換ができるようになりました。
ちなみに、押すたびに「かな→英数→かな→英数→・・」と変わっていくようになります。
Windows上で設定する
続いてWindows上で同様に設定をしていきます。
Windowsでは「A」横のCtrlはそのままCtrlとして使えますので、かな/英数変換の部分だけ切り替えていきます。

タスクバーにあるIMEアイコンを「右クリック」します。

IMEメニューが表示されるので、「プロパティ」をクリックします。

Microsoft IME設定のウィンドウが開いたら、下にある「詳細設定」をクリックします。

「編集操作」欄にある「変更」をクリックします。
すると各キーに割り当てられている一覧が表示されるので、ここでMacと同様に「Ctrl+スペース」で「かな/英数」の変換ができるように設定していきます。

キー列で「Ctrl+SPACE」を探し、ダブルクリックします。
※デフォルトで「Ctrl+SPACE」の割り当てがない場合は、「キー追加」から追加してください。

するとこのような画面が出てきますので、「Ctrl」と「スペース」を実際に入力します。

このようになれば大丈夫です。「OK」をクリックして設定完了です。
実際に「Ctrl+スペース」で入力切り替えができることを確認してください。
問題なく切り替えができれば、これでWindowsを操作する際にもHHKB上では「A」横のCtrl+スペースキーでかな/英数変換ができるようになりました。
以上で、Windows・MacともにHHKB上で同様の環境で使えるようになりました。
HHKB・ OSの設定まとめ
この設定を行うことで、毎回DIPスイッチを切り替えたり、Macの時はこうでWindowsの時はこう、、という感じで各OSごとに入力を切り替える必要はなくなりました。
これだけで両OSユーザーの方は非常に作業効率を上げることができると思いますので、ぜひ設定してみてください。
念のため、もう一度キーマップ変更の設定方法の記事を載せておきますので、復習にお使いください。
まとめ

今回は、HHKBでWindowsとMacを同じ環境で使えるようにするための設定方法について書いてきました。
この設定によって毎回の設定の切り替えなどがなくなり非常に快適に両端末を行き来できるようになりますので、いいなと思った方はぜひもう一度読み返しながら設定してみてください。
前提として、キーマップの変更が必要だったり、各OSで細々した設定が必要だったりするので少し理解が難しい部分もあったかと思います。
ご不明点があれば可能な限りお答えできればと思いますのでTwitterのDMもしくはお問合せにお送りください。